人工知能学会 第99回人工知能基本問題研究会(SIG-FPAI)

主査 坂本比呂志
幹事 河原吉伸,越村三幸,瀧川一学,田部井靖生
担当幹事 瀧川 一学

■ 開催日:2016年1月21日(木), 22日(金)

■ 会場:湯の原ホテル
〒989-3431 宮城県仙台市青葉区作並字元木1
http://www.yunohara.co.jp/

■ 発表申込期限:2015年12月17日(木)

■ 原稿提出期限:2016年1月7日(木)

■ テーマ:「離散問題とデータ科学の接点」および一般

■ 開催趣旨
近年,データの形態や人工知能・機械学習モデルの多様化に伴い,
データ科学や知識処理において様々な離散問題の計算技法の利活
用が研究されるようになっています.
多種多様な実問題でこうした計算への対処が顕在化している現在,
探索空間の組合せ爆発への対処など,人工知能分野の基礎的関心
からも,離散問題を解く多様な技法への興味が高まっています.
今回の研究会ではこうした技法の近年の動向を学ぶ機会として,
幅広く研究発表を募集します.

■ 招待講演:
[講演] 青木 敏 氏 (神戸大学・理学部数学)
□ 講演タイトル:統計学とグレブナー基底 (仮)
□ 概要:
純粋数学の大道具のひとつであるグレブナー基底の理論を,
統計学の諸問題の解決に利用する試みは,90年代以降に
急速に発展し,計算代数統計という新たな分野が誕生した.
その背景には,さまざまな代数計算ソフトウェアの発展がある.
現在では,小規模な問題であれば,比較的簡単に実際の計算を
行って結果を確かめることができ,このことは計算代数統計の
魅力のひとつである.
本講演では,講演者のこれまでの研究を中心に,実際の計算を
行いながら,計算代数統計の分野を紹介する.

■ 参加費:
当研究会の聴講は無料です.
研究会資料は発表の有無に関わらず1500円(学生会員無料)です.

[会場ホテルの宿泊斡旋]
宿泊費(懇親会込み): 14,000円(一般), 12,000円(学生)
懇親会のみ参加: 6,300円
昼食代(オプション): 1,000円

以下から参加登録ください。(12月28日(月)まで)
https://www.al.ics.saitama-u.ac.jp/horiyama/party/2016_0121_sakunami/

■ 懇親会:
1月21日(木) 研究会後、会場ホテルにて
(会場ホテルに宿泊する場合参加費込み,
懇親会のみ参加の場合 6,300円)

■ プログラム

1月21日(木) (13:30-18:35)

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セッション1 (13:30-14:45)
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Algorithm for the Generalized Coloring Reconfiguration Problem,
○Hiroki Osawa, Akira Suzuki, Takehiro Ito, Xiao Zhou (Tohoku Univ.)

色付きトークン整列問題の計算複雑さ
山中克久 (岩手大), 堀山貴史 (埼玉大), カークパトリック・ディビッド (ブリティッシュコロンビア大), 大舘陽太 (北陸先端大), 斎藤寿樹 (神戸大), ○上原隆平 (北陸先端大), 宇野裕之 (大阪府立大)

トークン整列問題の計算複雑に関する一考察
川原 純 (奈良先端大), 斎藤寿樹 (神戸大), ○吉仲 亮 (京都大)

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セッション2 (14:55-16:10)
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順序保存カーネルを用いた時系列データ分類
○柏葉祐輝, 成澤和志, 篠原 歩 (東北大)

文法圧縮のハッシュ領域の削減
○水野仁人、高畠嘉将、坂本比呂志 (九州工業大)

Levenshteinオートマトンのトライへの拡張を元にした近似文字列マッチング
○宮近充裕, 吉仲 亮, 山本章博 (京都大)

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セッション3 (16:20-17:35)
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A Preliminary Study on Automatic Detection of Distraction from Driving Behaviour using Driving Simulator
○Basabi Chakraborty, Yusuke Manabe, Kotaro Nakano, Sho Yoshida (岩手県立大)

Introducing Pure Literal Elimination into CDCL Algorithm
○AoLong Zha, Miyuki Koshimuru, Hiroshi Fujita (九州大)

Feature selection based identification of crucial factors for successful advertising on mobile devices
○Chun-Cheng Liu, Goutam Chakraborty (岩手県立大)

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セッション4 (17:45-18:35)
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テキストから生成されるタプルを用いた大学入試センター試験日本史問題の自動解答
○尾納宗仁, 吉仲 亮, 山本章博 (京都大)

根付き木のアンカーアライメントの実装
○石坂悠眞, 芳野拓也, 平田耕一 (九州工業大)

1月22日(金) (8:30-15:30)

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セッション5 (8:30-9:15)
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完全解析結果を使ったペンタゴが先手必勝であることの証明
○神保秀司(岡山大)

Synchronous Boolean Finite Dynamical Systems and Minimum Circuit Size Problem
Mitsunori Ogihara (Univ. of Miami), ○Kei Uchizawa (Yamagata Univ.)

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セッション6 (9:25-10:40)
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高速なヒルベルトソート
○今村安伸, 篠原 武 (九州工業大)

可変接続数下限を用いた孤立性j-核
趙 奇, 原口 誠, ○大久保 好章 (北海道大), 富田悦次 (電通大)

Taiマッピングの根無し木への拡張
○芳野拓也, 平田耕一(九州工大)

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招待講演 (10:50-11:50)
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統計学とグレブナー基底
○青木 敏 (神戸大)

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セッション7 (13:15-14:30)
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Tree PCAによる任意形状の木構造を抽出するアルゴリズム
○山崎朋哉, 山本章博 (京都大), 久保山哲二 (学習院大)

閾値の変化に対する高速なグラフ研磨の再計算手法
○西村翔一, 吉仲 亮, 山本章博 (京都大)

全部分グラフ指示子に基づく決定木学習
○横山侑政, 瀧川一学 (北海道大)

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セッション8 (14:40-15:30)
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Parameter Estimation of Stochastic Grammars with Probabilistic Logic Programs
○山口 慧, 吉仲 亮, 山本章博 (京都大)

ストリームデータからの頻出パターンの近似発見
○青山友紀, 高畠嘉将, 坂本比呂志 (九州工業大)

■ 照会先:瀧川一学
E-mail: sig-fpai@sanken.osaka-u.ac.jp

■ 人工知能学会の研究会資料(第一種)の扱いについて(2015年度より)

2015年4月以降に人工知能学会第一種研究会に投稿された研究会資料は,
紙冊子に掲載されると同時に,学会事務局で資料ID(※1)を付与した上で
学会文献提供サイト「AI書庫」(https://jsai.ixsq.nii.ac.jp/ej/ )上のPDF
ファイルとして閲覧可能となります.

発行日(※2)から一年間は,一本あたり(非会員 600円+消費税,学会員 300
円+消費税,登録会員 0円)にて販売します.一年間の保留期間(エンバーゴ)
後は無料購読できるようになりオンライン公開されます.

なおAI書庫上のデータには,標準的な識別子(番号)は付与されませんが,
一般的な検索エンジンや国立情報学研究所が提供するCiNiiなどから容易に
検索できるようになります.

(※1)研究会資料ID付与規則の変更(2015年度より)

 研究会資料ID(論文ID)の付与ルールを下記のように統一しました.
  資料ID: [研究会名略称]-[巻(3桁)]-[号(2桁)] 例:SIG-SWO-021-03
  巻: 研究会の通算の開催回数 例:21
  号: 特定の回での論文の発表順 例:3
  頁: 研究会毎に以下の何れかのポリシーで付与する.
 A) 各回でページナンバリングしている場合は,そのページ情報を使用
 B) そうでない場合には、発表毎に「pp. 1-論文のページ分量」

(※2)紙媒体の奥付に記載された発行日