人工知能学会 第96回人工知能基本問題研究会(SIG-FPAI)

主査 坂本比呂志
幹事 大久保好章,鍜治伸裕,河原吉伸,越村三幸,田部井靖生
ゲスト幹事 鈴木譲
担当幹事 鍜治伸裕

■ 開催日:2015年1月13日(火)、14日 (水)

■ 会場:名古屋工業大学 6号館 11F 会議室
〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町
http://www.nitech.ac.jp/access

■ 備考: 情報処理学会アルゴリズム研究会との共催となっています。
http://www.ipsj-sigal.or.jp/cfp26/cfp26-151.html

■ 発表申込期限:2014年12月12日(金) 17:00(終了しました)

■ 原稿提出期限:2014年12月25日(金) 09:00

■ テーマ: 特集「確率的グラフィカルモデルとビッグデータ分析」および一般

■ 開催趣旨
具体例から、変数間の依存関係をいかに見出すかという問題は、機械学習の中心
的な課題とも言えます。そして、変数が3個以上になると、そうした依存関係を
有向非巡回グラフや無向きグラフで表現することができます。また、そうして得
られたモデルから、新しい事実を演繹することもできます。そのような確率的グ
ラフィカルモデルにおける学習や推論は、大変重要な問題でありながら、これま
で国内での議論が少なかったように思われます。一方、そのような検討は、変数
の個数やサンプル数が多い、いわゆるビッグデータに対する情報処理にも役立つ
ものと思われます。このような背景から、本研究会では、確率的グラフィカルモ
デルに関する研究発表と、ビッグデータ分析応用に関する研究発表を広く募集し
ます。また、これに限らず、人工知能の基本問題に関する理論・技術の研究発表
も歓迎します。

■ 招待講演:
[講演1] 武田秀樹 氏 (株式会社UBIC 行動情報科学研究所)
□ 講演タイトル:企業内ビッグデータからの証拠抽出アプリケーションの実際
□ 概要:米国に関連した国際訴訟に遭遇した場合、避けて通れないのが、メール
やビジネス文書などの電子証拠開示である。しかし近年、企業内情報のビッグデ
ータ化に伴い、従来通り弁護士などの専門家が人的労力だけで電子証拠の抽出に
あたることは、年々困難になってきている。そのような状況のもと、米国では証
拠発見業務における、機械学習の利用が進んでいる。本講演では、上記の背景を
踏まえ、メールやビジネス文書における証拠抽出という法的実務の中で必要とさ
れる機械学習のスペックと、実用的な機械学習の特性を出発点に、不正調査や不
正予防のための監査といったアプリケーションの広がりと、その特性について、
デモなども交えながら紹介したい。

[講演2] 植野真臣 氏 (電気通信大学大学院情報システム学研究科)
□ 講演タイトル:ベイジアンネットワークへの招待
□ 概要:ベイジアンネットワークが注目されて久しいが、その本当の利点や魅力
を十分に理解している人は少ない。ここでは、ベイジアンネットワークについて
の初学者を対象に、その魅力について紹介するとともに、もっとも基礎的な推論、
学習のアルゴリズムについても解説する。

■ 参加費:
当研究会の聴講は無料です.
研究会資料は発表の有無に関わらず1500円(学生会員無料)です.

■ 懇親会:
1月13日(火) 研究会後 (調整中です。詳細は後日連絡いたします。)

■ 発表申込・照会先:鍜治 伸裕
下記のフォームにご記入のうえメールでお申込みください。
E-mail: sig-fpai@sanken.osaka-u.ac.jp

■ プログラム

13日(火) 9:30-18:05

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セッション1 (9:30-10:45)
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順序保存符号化N-gramの高速な出現頻度計算手法
○佐藤 雄介(東北大学), 成澤 和志, 篠原 歩

Min-Max Regret基準の一般化割当問題に対する解法
○呉 偉(名古屋大学), Iori Manuel (University of Modena and Reggio
Emilia), Martello Silvano (University of Bologna), 柳浦 睦憲(名古屋大学)

航空乗務員スケジューリング問題に対する列生成アプローチ
呉 偉(名古屋大学), ○胡 艶楠, 橋本 英樹, 安藤人(日本電気株式会社), 白木孝, 柳浦 睦憲(名古屋大学)

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セッション2 (10:55-12:10)
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制限付きベイジアンネット BESOM の正則化の一手法
○一杉 裕志(産業技術総合研究所)

Factorization of ZDDs for Representing Bayesian Networks Based on d-Separations
○Shan Gao, Shin-ichi Minato (Hokkaido Univ.)

離散や連続を仮定しない確率的グラフィカルモデルの構造推定
○鈴木 譲(大阪大学)

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招待講演1 (13:30-14:30)
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ベイジアンネットワークへの招待
○植野 真臣(電気通信大学)

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セッション3 (14:40-15:55)
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確率的潜在構造モデルを用いたビッグデータ活用事例〜ベイジアンネットとPLSA利用によるデータモデリング〜
○村山 敬祐(東京工業大学・産業技術総合研究所), 吉田 真, 山下 真一郎, 川島健佑, 廣川 典昭, 善甫 啓一, 櫻井 瑛一, 本村 陽一

A Depth First Search Algorithm for Optimal Triangulation of Bayesian Network
○李 超(電気通信大学), 植野 真臣

処理時間の長短を考慮した確率的多腕バンディット問題へのUCB戦略の拡張
◯渡辺 僚(北海道大学), 中村 篤祥, 工藤 峰一

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招待講演2 (16:05-17:05)
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企業内ビッグデータからの証拠抽出アプリケーションの実際
○武田 秀樹(株式会社UBIC 行動情報科学研究所)

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セッション4 (17:15-18:30)
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被覆制約付き配送計画問題に対する効率的局所探索法
○高田 陽介(名古屋大学), 橋本 英樹, 柳浦 睦憲

Assigning proximity facilities for gatherings
○Nakano Shin-ichi(Gunma University)

自己交差を持つ閉曲面に対するハンドルサイクルとトンネルサイクルの計算
○藤田 達也(中央大学), 森口 昌樹, 今井 桂子


14日(水) 9:55-15:20

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セッション5 (9:55-10:45)
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命題の支配関係を利用した古典的プランニングタスクの簡約
○今井 達也(東京工業大学)

文法圧縮に基づく自己索引のオンライン構築について
○高畠 嘉将(九州工業大学), 田部井 靖生(科学技術振興機構), 坂本 比呂志(九州工業大学)

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招待講演3(10:55-11:55)
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連続世界の計算量
○河村 彰星(東京大学)

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セッション6 (13:30-14:20)
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解集合の分割に基づく極大 k-Plex 抽出の高速化
○大久保 好章(北海道大学), 原口 誠

疑似クリーク制約を用いたクリーク族の全列挙
○ジェイ 泓杰(北海道大学), 原口 誠, 大久保 好章, 富田 悦次(電気通信大学)

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セッション7 (14:30-15:20)
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パリティハミルトン閉路問題
○西山 宏(九州大学), 小林 佑輔(東京大学), 山内 由紀子(九州大学), 来嶋 秀治, 山下 雅史

Improved fixed parameter algorithm for two-layer crossing minimization
○小林 靖明(学習院大学), 玉木 久夫(明治大学)