人工知能基本問題研究会:過去の発表:第56回プログラム

● 第56回人工知能基本問題研究会(SIG-FPAI)


主査  佐藤 健
幹事  鈴木 譲、庄司 裕子、平田 耕一、市瀬 龍太郎、吉岡 真治

日時 平成16年7月25日(日),26日(月)

会場  ホテル 万世閣 (登別)

テーマ「オントロジー」

参加費:無料      (宿泊、その他の実費については、下記を参照)

「人工知能基本問題研究会」(SIG-FPAI)は、「人工知能基礎論研究会」
(SIG-FAI)の名称変更を行った研究会です。

改称の趣旨

ロボティックス、ユビキタスコンピューティング、e-コマースなどさまざまな
新しい応用分野が立ち上がって来ている現在において、知的処理がますます重
要な位置を占めるようになると思われます。また、そのような応用分野におい
て生じる問題は、人工知能で根幹となるメカニズムに関わるものになるでしょ
う。そのような根幹となるメカニズムを一般的に解くための主要な方法の一つ
は理論的アプローチです。しかし、より深い解決のためには、すでに定式化さ
れた理論に関する研究だけでなく、その定式化に至る知的処理に関する深い洞
察も重要です。このため、本研究会は、従前の「人工知能基礎論研究会」とい
う名称を改め、理論だけでなくそのような人工知能の基本問題に立ち返る立場
を明確にするために「人工知能基本問題研究会」(SIG-FPAI)として、新たな出
発をすることにいたしました。

今回の研究会では、「オントロジー」をテーマとしたパネルディスカッションに
加え、10件の一般発表と3件のメンタリング(メンタリングとは第一線の研究者か
ら研究に関してアドバイスを受ける学生向けプログラムです)を予定しておりま
す。皆様のご参加をお待ちしております。

プログラム(著者名の前の所属は、筆頭著者の所属です)

13時30分〜15時30分 パネルディスカッション:オントロジー

−オントロジー工学の基本問題
  大阪大学 溝口理一郎
  
−オントロジーから決まる自己同一性を用いた事例概念の多重分類理論
  北海道大学 原口誠
  
−IS-A関係の論理としてのオントロジー
  東京工業大学 藁谷敏晴
  
15時45分〜18時00分 セッション1 (タイトル前のMはメンタリング)

−形式オントロジーによる順序ソート論理の拡張
  国立情報学研究所 〇兼岩憲 溝口理一郎

−M 麻酔熟達医における行為判断モデルへのオントロジの適応
  −研修医のための手術ナビゲーションへの応用を通して−
  慶応大学 ○白鳥成彦、奥出直人
 
−M 移動支援システムのための環境表現の文脈依存性について
  東京大学  ○金崎弘文、矢入健久、矢入(江口)郁子、田中克明、赤石美奈、堀浩一

−M 統計的相関性を考慮した局所的特徴抽出
  北海道大学 ○谷口剛、原口誠

夜の21時〜22時 ナイトセッション
               フリーディスカッション
  
 9時00分〜10時30分 セッション2

−閉単調DNF式の抽出アルゴリズム
  九州工業大学 ○島義和,平田耕一,原尾政輝
  
−ベイジアンネットワークにおける推論がなぜNP困難か
  大阪大学 鈴木譲
  
−Markov連鎖モデルを用いてGAとSAのある類似を示す
  大阪大学 UDAYANGA CHANDIMAL DE SLLVA, 鈴木譲
  
10時40分〜12時10分 セッション3

−仮説の嗜好性と尤度
  --記号的学習と統計手法の比較から--
  京都大学 山本章博

−Webラッパー生成のための木構造アラインメント
  東京大学 ○久保山哲二、宮原哲浩

−分類階層を考慮したパターン照合アルゴリズム
  北海道大学 ○喜田拓也、有村博紀

13時30分〜15時00分 セッション4

−階層的分類体系の統合手法の比較
  国立情報学研究所 ○市瀬龍太郎,濱崎雅弘,武田英明

−論駁推論による計算可能な設計意図表現の検討
  宇宙航空研究開発機構 (JAXA) ○加藤義清
 
−問題解決タスクの類似性に注目した問題解決支援のための
  文書マネージメントシステム
  北海道大学 ○吉岡真治

研究会についての問い合わせ先
北海道大学大学院情報科学研究科コンピュータサイエンス専攻 吉岡 真治
e-mail: yoshioka@ist.hokudai.ac.jp