2022年1月27日(木) 11:00 - 16:40
2022年1月28日(金) 11:00 - 16:20
※ 情報処理学会 第186回アルゴリズム研究会との合同開催です.
以下の人工知能学会発表申込フォームより参加申込を行ってください.
https://www.ai-gakkai.or.jp/sig-system/sigusers/add/fpai/119
当研究会の聴講は無料です.
オンライン開催(Zoom)
※ 参加方法は参加申込者に個別にご案内いたします.
特集「離散構造・列挙の諸問題」および一般
我々の身の回りにはテキストデータやソーシャル・ネットワーク等のような離散
構造として表現できる対象が数多くあり,これらの構造の分析手法のひとつとし
て「列挙」が挙げられる.しかし,このような分析手法においては,対象の規模
に対して必要な計算量が指数的に増加する場合が多く,実問題を想定した大規模
な対象に適用するためには効率の良いデータ構造やアルゴリズムが必要となる.
今回の研究会では,離散構造・列挙等の実問題への応用や,それらの理論的解析
などに関する幅広い研究を募集する.
またこれらに限らず,人工知能の基本問題に関する理論・応用の研究発表も歓迎
する.
あみだくじと菱形タイリングの列挙
あみだくじは,1 から n を表す n 本の縦線と,縦線 2 本の間の互換を表す横棒からな
り,ネットワーク全体として置換を表している.ソーティングネットワーク (sorting
network) として 研究されることも多く,特に,隣り合う縦線 2 本の間の互換のみに横
棒を制限した場合には primitive sorting network と呼ばれる.菱形タイリングは,辺
の長さが同じ菱形を,平面上に隙間なく重なりなく敷き詰めたものである.本講演では,
あみだくじと菱形タイリングの関係について説明し,逆探 索や ZDD (Zero-Suppressed
Binary Decision Diagrams; 零抑制型二分決定グラフ) による列挙や,その後の広がりに
ついて述べる.
難しい列挙問題に対するアプローチ
列挙問題は,条件を満たす解をもれなく重複なく求める問題である.これまで,グレイコ
ードや,逆探索法,解グラフ技法など,列挙問題を解くアルゴリズムを構築するためのフ
レームワークが提案された.効率良い列挙アルゴリズムを構築しようとした際,これらを
利用することがある種の定石となっている. その一方,効率の良いアルゴリズムを構成す
ることが容易でないと思われる“難しい”列挙問題に関して,どのようなアプローチで問
題を考察するべきか,様々な議論がある. 本講演では,この“難しい”列挙問題に対する
最近の結果を紹介する.
発表は 1 件あたり 30 分(目安:発表 25 分 + 質疑 5 分)です.
※ ショートトークは 1 件あたり 20 分(目安:発表 15 分 + 質疑 5 分)です.
[AL1] 島群に対するラベル配置アルゴリズム [ショートトーク]
○原田 尚達 (中央大学大学院),今井 桂子 (中央大学)
[AL2] パラメトリック曲面上の曲線メッシュ生成アルゴリズムについて [ショートトーク]
○中庭 上総 (中央大学),今井 桂子 (中央大学)
[FPAI1] レプ・タイルの定式化を用いた各種ソルバの性能比較
番原 睦則 (名古屋大学),橋本 健二 (名古屋大学),堀山 貴史 (北海道大学),湊 真一 (京都大学),中村 駆 (北陸先端科学技術大学院大学),西野 正彬 (NTT),酒井 正彦 (名古屋大学),○上原 隆平 (北陸先端科学技術大学院大学),宇野 裕之 (大阪府立大学),安田 宜仁 (NTT)
[FPAI2] 解集合プログラミングを用いた非同型な木の列挙
○ 中畑 裕 (奈良先端科学技術大学院大学)
[AL3] 誘導デカルト木照合問題の高速なアルゴリズム
○大泉 翼 (北海道大学),有村 博紀 (北海道大学)
[AL4] 部分開示を用いるトランプカード金持ち比べプロトコル
○宮原 大輝 (電通大),水木 敬明 (東北大)
[AL5] 有界モデル検査による独立集合遷移問題の解法に関する考察
○戸田 貴久 (電通大),伊藤 健洋 (東北大),川原 純 (京大),宋 剛秀 (神戸大),鈴木 顕 (東北大),照山 順一 (兵庫県立大)
[AL6] 不確実性下における複合イベント処理に関する考察
○夏 涛 (電通大),戸田 貴久 (電通大)
[AL7] Algorithms for Happy Set Problem on Interval Graphs and Permutation Graphs
Eto Hiroshi (Tohoku University), Ito Takehiro (Tohoku University), Miyano Eiji (Kyushu Institute of Technology), Suzuki Akira (Tohoku University), ○Tamura Yuma (Tohoku University)
[FPAI3] 線形閾値関数に基づく自己符号化器のデータ圧縮能力について
メルクマン アブラハム (ベングリオン大学),郭 思尼 (香港大学),程 ワイキ (香港大学),劉 鵬宇 (京都大学),○阿久津 達也 (京都大学)
[FPAI4] 多様な解集合を発見する効率良い近似アルゴリズム
○栗田 和宏 (国立情報学研究所),土中 哲秀 (名古屋大学),清見 礼 (成蹊大学),小林 靖明 (京都大学),小林 佑輔 (京都大学),大舘 陽太 (名古屋大学)
[FPAI5] 制約階層を用いたマルチエージェントシステム
○細部 博史 (法政大学),佐藤 健 (国立情報学研究所)
研究会資料は発表の有無に関わらず stores(https://jsaioffice.stores.jp/) にて電子版を購入頂けます.
なお,人工知能学会の学生会員は無料です.
また,それ以外の会員の方は研究会登録による年間購読割引があります.
https://www.ai-gakkai.or.jp/sig/announce/sig-registeration/
主査: 大久保 好章
幹事: 石畠 正和・大滝 啓介・後藤 啓介・小林 靖明・蓑田 玲緒奈
担当幹事: 蓑田 玲緒奈・小林 靖明
連絡先アドレス:fpai_kanji@sig-fpai.org
人工知能学会第一種研究会に投稿された研究会資料は紙冊子として発行されると同時に,
学会事務局で資料ID(※1)を付与した上で学会文献提供サイト「J-STAGE」
(SIG-FPAI は https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsaifpai/-char/ja) 上のPDFファイルとして掲載されます.
発行日(※2)から一年間(エンバーゴ期間)は,PDF閲覧時に認証を求められますが,
研究会登録メンバーは無料で閲覧可能です.認証のための購読者番号やパスワードは
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(※1)研究会資料ID付与規則の変更(2021年4月)
研究会資料ID(論文ID)の付与ルールを下記のように統一しました.
(※2)紙媒体の奥付に記載された発行日