人工知能学会 第116回人工知能基本問題研究会(SIG-FPAI)

開催情報

開催日

2021年3月22日(月)

会場

オンライン開催 (当日朝に参加申込をした皆様へzoomリンクをお送りします)

テーマ

特集:「人工知能技術の最新動向」および一般

開催趣旨

近年人工知能技術の発展は目覚ましく,その動向はアカデミアのみならず産業界でも注目を集めています. 当分野に関する新しい理論の構築や技術の開発には,基礎問題の深い理解だけでなく多岐に渡る関連分野の俯瞰的な理解が必要不可欠です. 今回の研究会では,人工知能技術に関する理論や技術,応用事例も含めた幅広い研究発表を募集します.

招待講演

[招待講演 1] 杉山 麿人 先生 (国立情報学研究所)

タイトル:順序構造を用いた正則モデルの設計と機械学習への展開

概要:

深層学習に代表される隠れ変数を含むモデルは,フィッシャー情報行列が特異行列となるため,特異な統計モデルとなる.このため,モデル選択が困難であったり,解空間が非凸となり局所解が無数に存在したりするなど,モデルの理論解析や最適化が難しい.本講演では,それら特異モデルではなく,フィッシャー情報行列が正則行列となるような,より単純な構造をもつ正則モデルに着目する.フィッシャー情報行列と隣接代数の関係に着目することで,半順序集合(または有向非巡回グラフ)に基づいて柔軟に正則モデルが構築できることを示し,ボルツマンマシンやテンソル分解,信号源分離など,様々な機械学習問題への展開について紹介する.さらに,Rissanenの MDL基準を用いることで,フィッシャー情報行列で定まるモデル空間の体積と,近年注目を集めている過剰パラメータ化における二重降下現象との関係についても紹介する.

[招待講演 2] 奥村 圭祐 氏 (東京工業大学)

タイトル:大規模な移動エージェント群の制御 - On Controlling Swarm of Moving Agents

概要:

マルチエージェント経路計画(Multi-Agent Path Finding,MAPF)はグラフ上のエージェント群に互いに衝突しないような効率の良い経路の組合せを与える問題であり,自動倉庫や協調自動運転等への高い応用性から,人工知能・ロボティクスの分野で近年注目を浴びている.本講演ではMAPFの概要および動向を述べたのち,MAPFをオンラインで繰返し解くことに適した準最適アルゴリズム(Priority Inheritance with Backtracking),逐次改善法,タイミングの不確実性に対処する実行ポリシー(Time-Independent Planning),環境によるロボット群への計算・行動支援(Active Modular Environment,AFADA)など,大規模に移動エージェント群を制御するための講演者らの研究を概説する.

プログラム

発表は1件あたり25分(発表20分、質疑5分)です。

3月22日(月)

[招待講演1] 9:30 - 10:30

[一般セッション1] 10:45 - 12:00

[招待講演2] 13:00 - 14:00

[一般セッション2] 14:15 - 15:30

参加申込

以下の『参加登録』ページから 3/21(日)までに申込み下さい.参加のための Zoom リンクの情報は,3/22(月)に登録済みの方にお送りいたします.

https://www.ai-gakkai.or.jp/sig-system/sigusers/add/fpai/116

参加費

当研究会の聴講は無料です.

研究会資料

研究会資料は発表の有無に関わらず電子版/冊子体を購入頂けます.
※ 電子版:一般 1,500 円(予定)・学生会員無料です.3/10(水)より下記にて購入・入手頂けます.
【販売先】https://jsaioffice.stores.jp/
※ 冊子体:一般・学生問わずに有料(2,000 円・郵送)となります.下記よりお申し込み下さい.3/9(火)が締切です.
【申込先】https://forms.gle/YFBwwXKV7poFNe948
※ 人工知能学会員の方は研究会登録により年間購読割引があります.登録会員の方々へは冊子体も郵送されます.
【研究会登録】https://www.ai-gakkai.or.jp/sig/announce/sig-registeration/

運営情報

運営メンバー

主査: 大久保 好章
幹事: 石畠 正和, 大滝 啓介, 後藤 啓介, 小林 靖明, 蓑田 玲緒奈
担当幹事: 大滝 啓介, 後藤 啓介
連絡先アドレス:fpai_kanji@sig-fpai.org


人工知能学会の研究会資料(第一種)の扱いについて(2015年度より)

2015年4月以降に人工知能学会第一種研究会に投稿された研究会資料は,
紙冊子に掲載されると同時に,学会事務局で資料ID(※1)を付与した上で
学会文献提供サイト「AI書庫」(https://jsai.ixsq.nii.ac.jp/ej/)上のPDF
ファイルとして閲覧可能となります.

発行日(※2)から一年間は,一本あたり(非会員 600円+消費税,学会員 300
円+消費税,登録会員 0円)にて販売します.一年間の保留期間(エンバーゴ)
後は無料購読できるようになりオンライン公開されます.

なおAI書庫上のデータには,標準的な識別子(番号)は付与されませんが,
一般的な検索エンジンや国立情報学研究所が提供するCiNiiなどから容易に
検索できるようになります.

(※1) 研究会資料ID付与規則の変更(2015年度より)

研究会資料ID(論文ID)の付与ルールを下記のように統一しました.

(※2) 紙媒体の奥付に記載された発行日