第26回人工知能基礎論研究会(SIG-FAI)
小特集「意思決定支援技術」の招待講演に加えて,10件の応募があ り,9月27日(金)午後〜9月28日(土)午前にかけ,質疑を含め1件30分のス ケジュールで行われた.招待講演・懇親会を挟みながらじっくりと議論ができれた.
I.概要
・テーマ : 一般演題及び小特集「意思決定支援技術」
・日時 : 1997年月27日(金)午後・9月28日(土)
・場所 : 北陸先端科学技術大学院大学 第7コラボ
・担当幹事: 鷲尾 隆 E-mail: washio@sanken.osaka-u.ac.jp
II.プログラム
【9月27日(金)】
1.13:00−13:30 「発見システムにおける問題の生成」
○村田 剛志、志村 正道(東京工業大学)
概要:知識を発見するシステムを構築する上で、自ら問題を生成する機構を実現するための
手法について述べる。
2.13:30−14:00 「計算機ユーザー支援システムの知識収集技術に関して」
Kang, Byeong Ho、○吉田健一(日立基礎研究所)
概要:Help desk System用知識の収集に(MC)RDR法を用いる時の問題点と対策について報告する。
3.14:00−14:30 「開放型マルチエージェント組織における意思決定と学習」
○寺邊 正大 (三菱総合研究所)片井 修,椹木 哲夫(京都大学)鷲尾 隆,元田 浩(大阪大学)
概要:開放型学習マルチエージェント組織においてタスク分配に関する意思決定が与える影響に
ついて考察する。
休憩15分
4.14:45−15:15 「論文題目:発想支援ツールによる意思決定支援」
○関谷祐美子(日本コンピュータ研究所)
概要:カード式の発想支援ツールは、問題解決を効果的に支援することができる。
この性質を意思決定支援に応用することを検討する。
5.15:15−15:45 「テレビ会議システムとグループ意思決定の質」
○印南一路(慶應義塾大学)高雄慎二(NTTアドバンステック)
概要:画面分割型TV会議システムを用いてグループ意思決定を行った結果、TV会議システムを
用いない場合に比べ意思決定の質が向上することを確認した。
休憩15分
16:00−17:30 招待講演「意思決定支援システムの知能化技術」
○新谷虎松(名古屋工業大学)
概要:知的意思決定支援システム構築のための技術的課題と関連する最新の知能化技術と
その応用につて紹介する.
【9月28日(土)】
6. 9:30−10:00 「評価構造図とAHP評価について」
〇竹村 哲(星稜女子短期大学)
概要:AHP評価を支援するISM−AHP連動化システムの概要と、それを用いての構造
図形態によるAHP評価への影響について報告する。
7.10:00−10:30 「主体間の視点を反映したグループ意思決定支援ツール」
○加藤直孝、中條雅庸、國藤進(北陸先端科学技術大学院大学)
概要:グループ意思決定を逐次分析的に支援するWYSIWISベースのツールについて概要と
実験結果を報告する。
8.10:30−11:00 「関連度行列とファジイ推論を統合した意思決定について」
○後藤繁生、平石邦彦、國藤進(北陸先端科学技術大学院大学)
概要:異なる立場間の価値観の比較および合意形成を行う手法を示し、システムの提案をする。
休憩15分
9.11:15−11:45 「実験環境が発想支援グループウェアの実施に及ぼす影響」
宗森 純(大阪大学)、○由井薗隆也(鹿児島大学)、長澤庸二(鹿児島大学)、首藤 勝(大阪大学)
概要:発想支援システムを用いた時の被験者の人数やマルチメディアの使用の有無の影響を検討した。
10.11:45−12:15 「選好(preference)ベース意思決定支援法」
○横山陽一、竹井修輔、古川宏、北村正晴(東北大学)鷲尾隆(大阪大学)
概要:直観的選好を出発点として尊重しつつ、自己の判断根拠を逐次的に明確化し、外在化
させていくことで再吟味、さらにはより整合性の高いを可能にするための意思決定支
援方法論を提案し、プラント計装系の評価事例を通じてその妥当性、有用性につき考
察する。