人工知能学会 第103回人工知能基本問題研究会(SIG-FPAI)
(第103回は情報処理学会第162回アルゴリズム研究会との合同研究会になります.)

主査 河原吉伸
幹事 瀧川一学,石畠正和,西郷浩人,宋剛秀,田部井靖生
担当幹事 宋剛秀,田部井靖生

■ 開催日:2017年3月13日(月),14日(火)

■ 会場:湯布院公民館
〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上3758-1

■ 発表申込期限:2017年2月7日(火) 12:00

■ 原稿提出期限:2017年2月28日(火) 12:00
原稿提出先:editor@ai-gakkai.or.jp
原稿提出について詳細は人工知能学会の編集担当の方から連絡されます.

■ テーマ:特集「SAT技術の理論,実装,応用」および一般

■ 開催趣旨
命題論理式の充足可能性判定(SAT)問題は,約半世紀に渡って膨大な量の研
究が蓄積されてきました.特に近年SAT問題を解くプログラムであるSATソルバー
の性能が飛躍的に向上し,様々な応用領域における推論の基盤技術としてSAT
技術は注目を集めています.

例えば,スケジューリング問題の未解決問題の求解,インテル社のi7プロセッ
サの検証,Eclipseのコンポーネント間の依存解析にSAT技術が使われるなど,
産学両方において応用が進んでいます.

またスタンフォード大学 Knuth 教授著 ``The Art of Computer Programming''
の4巻の最新分冊 (分冊6, 2015年12月出版) ではSATについて300ページ以上が割かれ,
序文には「SAT問題は,非常に多くの問題を解くためのキーであることから,
明らかに killer app である」と述べられています.

今回の研究会ではSATおよびその関連技術である SMT, ASP, CSPなどの近年の
動向を学ぶ機会として,幅広く研究発表を募集します.また,これに限らず,
人工知能の基本問題に関する理論・技術の研究発表も歓迎します.

■ 招待講演:
戸田 貴久 (電気通信大学)
講演タイトル
 命題論理式を充足する変数割当の網羅的探索手法について
講演概要
 AllSAT は与えられた命題論理式を充足する変数割当を列挙する問題であり, 充足可能性判定問題(SAT)の派生問題の一つである. AllSAT は形式的検証における古典的な応用に加えて, 近年注目されているデータマイニングやネットワーク検証への応用などがあり, 重要な研究課題である. SATの他の派生問題と比較して研究が少なく,計算技法の包括的な比較がされ ていなかったり, 一般に公開されて利用できるソルバーが少ないなどの課題がある. 本講演では、このような課題の解決に向けて我々がこれまでに取り組んできた 研究の成果や各種の知見などについて発表する。 具体的には、AllSAT応用、特に過去の文献でほとんど言及されていなかった最 近の応用について紹介する。 AllSAT問題を解くための主要な計算技法について解説する。 さらに、そのような計算技法について、様々な種類のベンチマーク問題を用い て性能を評価した結果を紹介する。

■ 参加費:
当研究会の聴講は無料です.
研究会資料は発表の有無に関わらず1500円(学生会員無料)です.

■ 懇親会:
2017年3月13日(月) 研究会後18〜19時開始
七厘焼き和作
参加は事前申し込み制で,以下の web page から参加申し込みができます.
SIG-FPAI/SIGAL 懇親会

■プログラム:

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3月13日(月)
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3月14日(火)
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■ 人工知能学会の研究会資料(第一種)の扱いについて(2015年度より)

2015年4月以降に人工知能学会第一種研究会に投稿された研究会資料は,
紙冊子に掲載されると同時に,学会事務局で資料ID(※1)を付与した上で
学会文献提供サイト「AI書庫」(https://jsai.ixsq.nii.ac.jp/ej/ )上のPDF
ファイルとして閲覧可能となります.

発行日(※2)から一年間は,一本あたり(非会員 600円+消費税,学会員 300
円+消費税,登録会員 0円)にて販売します.一年間の保留期間(エンバーゴ)
後は無料購読できるようになりオンライン公開されます.

なおAI書庫上のデータには,標準的な識別子(番号)は付与されませんが,
一般的な検索エンジンや国立情報学研究所が提供するCiNiiなどから容易に
検索できるようになります.

(※1)研究会資料ID付与規則の変更(2015年度より)

 研究会資料ID(論文ID)の付与ルールを下記のように統一しました.
  資料ID: [研究会名略称]-[巻(3桁)]-[号(2桁)] 例:SIG-SWO-021-03
  巻: 研究会の通算の開催回数 例:21
  号: 特定の回での論文の発表順 例:3
  頁: 研究会毎に以下の何れかのポリシーで付与する.
 A) 各回でページナンバリングしている場合は,そのページ情報を使用
 B) そうでない場合には,発表毎に「pp. 1-論文のページ分量」

(※2)紙媒体の奥付に記載された発行日