第48回人工知能基礎論研究会(SIG-FAI48)

テーマ:一般演題及び「web と text」


日時: 2002年 3月11日〜12日 
場所: 国立情報学研究所(学術総合センター内)14Fセミナー室(1) (1411号室)
案内地図 米国テロ事件の影響で入室チェックが厳しくなり、来訪者は建物 の入り口にて氏名・所属等を記入することになっております。
照会先:
櫻井彰人(慶應義塾大学) sakurai@ae.keio.ac.jp

3月11日(月曜日)
10:30-12:00 セッション1.
1 10:30-11:00
反復データ圧縮型ブースティングの実験的評価
○長木悠太,鈴木英之進 (横浜国立大学)
要旨:データ圧縮とブースティングを反復的に行い,高速に 学習を行う手法を人工データと実データで評価する.
2 11:00-11:30
TWS木を用いた例数圧縮による時系列データの高速クラスタリング
○中本和岐,鈴木英之進 (横浜国立大学)
要旨:TWS木を用いて例数を圧縮し,時系列データを高速に クラスタリングする手法を提案する.
3 11:30-12:00
集合属性の利得比上限値に基づく決定木の高速学習
○武智文雄,鈴木英之進 (横浜国立大学)
要旨:集合属性に関する利得比の上限値を導き,集合属性を 許容する決定木の高速学習法を提案する.

12:00-13:00 昼食休憩

13:00-14:00 セッション2.
4 招待講演 13:00-14:00
e-Transformation: サービスシステムのインテグレーション
辻 洋 ((株)日立製作所コンシューマネットビジネス推進本部)
要旨:報告者の部署では生活や仕事の進め方をWeb化することを e-Transformationと呼び、2年間に渡り、サービスシステム構築 の方法論を模索し、実践してきた。この経験をもとに、従来のSI 方法論との違いを分析し、新しいフレームワークを提示し、その 中でAI技術の応用可能性について言及する。
5 14:00-14:30
シリーズ型HTML文書の事例に基づく文書論理構造の自動認識と抽出
○梅原雅之、岩沼宏治、鍋島英知 (山梨大)
要旨:空間的または時間的に存在するシリーズ型HTML文書を対象 として、事例に基づく論理構造の自動認識法を提案し、HTMLから XMLへの半自動変換を行う。
6 14:30-15:00
HTML文書の時間的差分の自動検出に関する研究
○ 中村 正人、梅原雅之、岩沼宏治、鍋島英知 (山梨大)
要旨:Web上で日々修正されてゆくHTML文書の差分データの自動 検出技法を提案し、実験的に有効性を検証したので、報告する。

15:00-15:30 休憩

15:30-17:00 セッション3.
7 15:30-16:00
ニューロイダルネット上における短期記憶メカニズムのモデル化
○川本 雅也(電気通信大学大学院)、西野哲朗(電気通信大学)
要旨:心理学実験から判明した人間の短期記憶の特徴を紹介し、 その特徴を忠実に再現する脳回路モデルを提案する。
8 16:00-16:30
再帰型神経回路網による単語クラスタリングについて
○兵藤大輔(北陸先端科学技術大学院大学)、櫻井彰人(慶應義塾大学)
要旨:SRNによって作られた階層的な単語クラスターはSRNが”意味 のようなもの”を獲得したことによるものではないことを検証する。
9 16:30-17:00
確率的学習アルゴリズムを用いた有限状態オートマトンの学習
○近藤雅之(北陸先端科学技術大学院大学)、櫻井彰人(慶應義塾大学)
要旨:確率的学習アルゴリズムを用いて、簡単な正規文法を学習 させ、中間層から有限オートマトンを抽出した。

3月12日(火曜日)
10:30-12:00 セッション4.
10 10:30-11:00
半構造データへのサポートベクターマシンの適用
○鹿島 久嗣、小柳 光生 (日本IBM東京基礎研究所)
要旨:半構造データのモデルとしてラベルつき順序木を用い、 これに対するカーネル法のカーネルを与える。
11 11:00-11:30
半構造データにおける極大頻出順序タグ木パターンの発見について
○宮原哲浩*1, 鈴木祐介*2, 正代隆義*2, 内田智之*1, 高橋健一*1, 上田祐彰*1 *1広島市立大学, *2九州大学
要旨:半構造データからのマイニング手法として,木構造パター ンの発見方法について述べる.
12 11:30-12:00
内部変数を持つ順序木パターンの正データからの多項式時間帰納推論可能性について
○鈴木 祐介*1, 正代隆義*1, 宮原哲浩*2, 内田智之*2 *1九州大学, *2広島市立大学
要旨:計算論的学習として,構造的な内部変数を持つ順序木 パターンの正データからの帰納推論可能性を示す.

12:00-13:00 休憩(昼食)

12:00-15:30 セッション5.
13 招待講演 13:00-14:00
連想に基づく文書情報アクセス
○高野明彦(国立情報学研究所)
要旨:文書群や単語群の類似度計算(連想計算)に基づく文書検索システム DualNAVIを紹介する。文書空間および単語空間におけるユーザの柔軟 な対話操作を提供し、異なるDB間の連想的検索も可能にしている。
14 14:00-14:30
オントロジーを利用した文書検索
○尾暮拓也*1, 中田圭一*2, 古田一雄*2
*1東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻
*2東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻
要旨:情報検索モデルとしてオントロジーベクトルモデルを提案し、 このモデルの性能を実験で検証する。
15 14:30-15:00
情報空間における双対的クラスタリングの試み
〇相澤彰子(国立情報学研究所)
要旨:多数の比較的小さなクラスタ集合で情報空間をモデル化し、 検索しやすい形で表現・保持するための手法について報告する。
16 15:00-15:30
個人的知識の記憶・想起支援システムの提案
○原田哲治(北陸先端科学技術大学院大学),櫻井彰人(慶應義塾大学)
要旨:個人の知識をMH形式で計算機に蓄積し,検索により想起する emacs 上のシステム "memoma" を提案する.

15:30-16:00 休憩

16:00-17:00 セッション6.
17 16:00-16:30
帰納論理プログラミングによる音楽演奏時の呼吸ルールの獲得
○五十嵐創*1, 尾崎知伸*2, 植野 研*1, 古川康一*1
*1慶應義塾大学政策・メディア研究科, *2慶應義塾大学SFC研究所
要旨:本論文では、帰納論理プログラミングを用いた、音楽演 奏時の奏者の呼吸ルール獲得実験について報告する。
18 16:30-17:00
背景に依存しない実時間画像認識とその応用
○中川弘隆(北陸先端科学技術大学院大学),櫻井彰人(慶應義塾大学)
要旨:肌色抽出,高次局所自己相関特徴を用いた背景に依存しない 実時間画像認識プログラムの開発とそのロボット搭載例を報告する.